オルカンとは？選ぶべき3つの理由：分散投資で世界経済に賭ける

オルカンとは、投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」の略称です。

投資を始める際に、適切な投資信託を選ぶことは資産形成の大切なポイントです。
その中でも「オルカン（全世界株式インデックスファンド）」は、投資初心者からベテラン投資家まで幅広く人気を集めています。
その人気の理由は、世界中の株式に幅広く分散投資でき、低コストで長期的な資産形成が可能な点にあります。
オルカンとS＆P500連動銘柄は人気を二分して、どちらに投資するべきかの議論は尽きません。

この記事では、オルカンを選ぶべき3つの理由とそのメリットについて詳しく説明します。

オルカンとは？その基本を理解する
オルカンを選ぶべき3つの理由
オルカンの運用方法と投資戦略
オルカンとは？選ぶべき3つの理由：分散投資で世界経済に賭けるまとめ

オルカンとは？その基本を理解する

オルカンは、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス（ACWI）に連動するインデックスファンドです。

このインデックスは、世界中の株式市場全体のパフォーマンスを反映するように設計されており、47ヶ国以上の株式に投資が可能です。
2024年現在、その構成比の約6割を米国株が占めています。
そのため、似たような値動きになっています。

オルカンの特徴は、特定の個別株に頼らず、世界中に幅広く分散投資を行うことです。
これにより、リスクを抑えながら安定的なリターンを目指しています。
1銘柄を買うだけで先進国から新興国まで世界中のすべての株式市場に投資できるため、自分でポートフォリオ（投資の組み合わせ）を組む必要がなく、初心者にもわかりやすい商品となっています。

オルカンを選ぶべき3つの理由

1. 全世界の株式に分散投資が可能

オルカンの一番の魅力は、世界中のいろいろな国の株式に幅広く投資できるところです。
日本はもちろん、他の先進国や、これから成長が期待される新興国の株式にもバランスよく投資します。
こうすることで、特定の国や地域の経済状況に振り回されにくい、安定したポートフォリオを作ることができます。

この方法には大きなメリットがあります。
例えば、ある国の経済が悪化しても、別の国が好調だったら、全体としてはバランスが取れるのです。
つまり、一つの国の経済に左右されるリスクをぐっと軽減できます。
また、世界が崩壊しない限り、価値が0になることはありません。

2. 世界経済の成長を取り込む

オルカンは、世界経済全体の成長の波に乗ることが可能です。
世界の人口は増え続け、新しい技術も次々と生まれています。
こうした要因が世界経済を支え、長期的な成長を後押ししています。
オルカンは、特定の地域に限らず世界中に幅広く投資するので、この経済成長の恩恵をしっかりと受けられる可能性が高くなります。

特に、長期投資を考えている人にとっては魅力的です。
成長している世界中の国や地域に投資することで、自分の資産も一緒に大きくなっていく可能性が高まるからです。

3. 長期投資に適した低コスト

オルカンは、信託報酬率が非常に低く、長期投資に適しています。
具体的には、購入時手数料や売却時手数料が0円であるだけでなく、信託報酬率も0.05775%以内と低コストです。
このような低コスト運用は、長期的な資産形成においてとても重要で、費用を抑えることで、最終的なリターンを高める効果があります。

オルカンの運用方法と投資戦略

オルカンは、世界中の株式市場の動きに連動する仕組みになっています。

具体的には、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスという、世界の株式市場全体の動きを表す指標に合わせて運用されています。

この指標は年に4回見直されます。
つまり、オルカンも年4回、投資する企業を入れ替えられます。
これは、世界経済の変化や企業の業績に応じて、常に最適なポートフォリオを保つための大切な作業になります。

世界の経済の中心は、時代とともに移り変わってきました。
かつてはイギリスが世界経済をリードし、その後、日本が経済大国として一時期台頭しました。
今では、アメリカが世界経済の主役として君臨しています。

オルカンは定期的に見直しにより、こうした世界経済の流れに柔軟に対応できるようになっています。
例えば、将来、新興国が急成長した場合でも、その波に乗りやすい仕組みになっています。
この柔軟性こそが、長期的な投資で成功するための重要な要素となっています。