ミステリと言う勿れ 名言
漫画『ミステリと言う勿れ』は、主人公の大学生・久能整が、持ち前の洞察力とコミュニケーション能力で、周囲の人間関係の謎を解き明かしていくヒューマンドラマです。
キャラクターたちによる軽快な会話と、深い洞察に満ちた名言が魅力の一つです。
以下では、作品の中から特に印象的な名言をいくつかピックアップし、感想を加えながら紹介していきます。
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真実は一つじゃない
真実は一つじゃない。2つや3つでもない。
真実は人の数だけあるんですよ。
でも事実は一つです、起こったことは。
人間がそれぞれ異なる視点や価値観を持っているため、真実の捉え方も人によって異なるという考えを述べています。
しかし、一方で、実際に起こった事実は一つしかないと主張しています。
言葉遊びのようでもありますが、真理をとらえた言葉です。
間違いなく事実や結果は一つです。
子供はバカじゃない
子供はバカじゃないです。
自分が子供の頃バカでしたか? 子供をスパイにしちゃダメです。
一生悔やむことになる。自分がうっかり話してしまったことを。
親の足を引っ張ってしまったことを、一生悔やむんです。
子供はバカじゃないです。
自分が子供の頃、バカでしたか?
子供は大人よりも純粋で、嘘をつくことが苦手であると主張しています。
また、子供をスパイとして利用することは、子供に一生消えない傷を与えてしまうという考えを述べています。
子供の頃の記憶は心が強く動いたことが残っているように思います。
大人の何げない接し方が、子供に心に強く印象付けてしまうことがあるでしょう。
自分の子供の頃の記憶を遡ると、うれしかったこと、楽しかったことはもちろんですが、悔しかったこと、嫌なこと、失敗してしまったことも多く残っていると思います。
知識や経験が足りない分、感覚で受け止めるのだと思います。
子供の方が感受性が豊かな分、嫌なことほど一生付きまとい性格に影響してしまいます。
才能は結果だから
才能は結果だから。
成功したら才能あったって言われるし、しなかったら才能がなかったって片付けられる。
だから先に自分で決めることはないと思うよ。
努力することの大切さを強調するメッセージとして解釈することができます。
才能があるかどうかは結果によって判断されるものであり、自分自身で決めつける必要はないということです。
具体的に「才能」問われたり、評価されたことはないですが、納得できる内容です。
「才能」は周囲の評価であることに納得です。
やりたいことに努力し、結果がついてくれば「才能」になる。
言葉が強い人は他人を屈服させている
立場が強い人、言葉が強い人は本人の知らないうちに他人を屈服させてる時があります。
ところが屈服させた相手をそんな弱いことでどうするんだって責めることがあるんです。
言うこときかせておいて言うことを聞いたことを責める、
それどうしたらいいんだろう。
その人の前だと弱くならざるを得ないのに、その弱さを責められても…。
立場や言葉の強い人が、無意識のうちに相手を支配し、弱らせてしまうことがあると指摘しています。
そして、そのような状況で弱さを露呈してしまった相手を責めるのは矛盾していると主張しています。
あらゆる社会生活でみんなが経験あることでしょう。
多くの人間関係に全くの対等なことは少なく、地位、立場、性格、などの要素でパワーバランスは作られます。
叱責や指導の場面で露骨に起こり、言葉を重ねるごとにパワーの強い方のマウントが強まっていく。
何でも言い返していいなら文句でも何でも言えるが、お互いの関係上、発言内容が制限されいてる。
社会生活ではよく起こっている状況を鋭く代弁されています。
子供は乾く前のセメントみたい
子供って乾く前のセメントみたいなんですって。
落としたものの形がそのまま跡になって残るんですよ。
子供はバカじゃないとも連動する内容です。
子供は大人よりも感受性が豊かで、周囲の影響を受けやすいと指摘しています。
そして、子供時代に受けた体験は、その後の成長に大きな影響を与えるという考えを述べています。
「形がそのまま跡になって残る」と言われると、なかなか難しいですが、与えてしまう影響に気を付けなければと思います。
自分が下手だってわかる時って目が肥えてきた時
自分が下手だってわかる時って目が肥えてきた時なんですよ。
本当に下手な時って下手なのもわからない。
ゆがんでたり間違ってたりはみ出してても気がつかない。
それに気づくのは上達してきたからなんです。
だから下手だと思った時こそ伸び時です。
自分が下手であることを認識できるようになった時こそ、真の上達が始まるという考えを述べています。
まさにそのとおりと共感した言葉です。
下手な時はできてるのか、良いのか悪いのかもわからなく、上達した時に物事の良しやしがわかってきます。
上達し「気づき」を得られるまで何事も継続して取り組むことです。
「気づき」を得た時に自分の立ち位置が把握できるのです。
習慣にして毎日休まずちゃんと続けるって一番そこが難しい
そこが一番難しいのに!
習慣にして毎日休まずちゃんと続けるって一番そこが難しいのに!
映画はさらっと流すんですよ、はい毎日やりましたって、一体どうやって!
どうやったら毎日続くのかそこを言ってほしいのに。
習慣を身につけることの難しさについて言及しています。
そして、目標を達成するためには、継続することが重要であると主張しています。
継続の実践は多くの人が抱える課題です。
継続方法の説明ももちろんですが、再現性も高まりますので結果までの過程の明確化も大切です。
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家族愛・絆の根深さ 大切さ
ドラマとかでもよくあるんですよこういうの、家族やパートナーを人質に取って殺されたくなかったら何かを吐けとか、何かをしろとか僕それとても不思議に思うんです。
犯人たちは家族愛とか“絆”とか、そういうものすごく信じてるんだなあ…って。
ドラマや映画などで描かれる、家族や恋人への愛情を盾に犯罪を犯すという描写について疑問を呈しています。
犯人は絆を信じ大切にしているから、その絆を交渉材料にしている。
自分が信じていなく、大切ではないものを交渉材料にはしないでしょう。
犯罪者であっても、人間には家族愛や絆が非常に重要であることは間違いありません。
ミステリと言う勿れ:共感必至の名言8選!優しさと思考力 まとめ
今回は私が印象に残った名言を紹介しました。
『ミステリと言う勿れ』は、人間関係や社会の様々な問題について考えさせられる名言が多数登場する作品です。
上記で紹介した名言はほんの一例であり、他にも多くの印象的な言葉が散りばめられています。
私はドラマ視聴から書籍への流れでしたので、主人公のイメージは菅田将暉で固まってます。
菅田将暉の久能整は、はまり役ですね。
あの語り口がより心に入り込みやすくもなってると感じます。
とても共感や気づきのある名言がちりばめられた好きな作品です。
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