個別株 PER、PBR、EPS、BPS 解説
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個別株投資を始める際、必要な知識として「PER」「PBR」「EPS」「BPS」という4つの指標が挙げられます。
これらの指標は、企業の価値を評価し、将来の可能性を判断する重要な羅針盤となります。
しかし、投資初心者にとって、これらの指標は難しく、理解しにくいと感じるかもしれません。
そこで、本記事では、投資初心者でも分かりやすく、個別株投資に役立つように、PER、PBR、EPS、BPSを徹底解説します。
記事を読み終える頃には、これらの指標の意味、計算方法、活用方法を理解し、個別株投資を成功に導くための強力な武器を手に入れることができるでしょう。
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個別株投資で必須!PER、PBR、EPS、BPSとは?
個別株投資において、企業の価値を評価し、将来の可能性を判断するために欠かせないのが、PER、PBR、EPS、BPSと呼ばれる4つの指標です。
PER(株価収益率)
PERは、現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERの目安・活用法
- 数値目安は15倍。
- 一般的に、PERが目安より低い方が割安、高い方が割高と判断されています。
- ただし、業界や企業の成長性によって、適切なPERの範囲は異なります。
- 過去のPER推移を確認し、割高・割安なタイミングを判断
PBR(株価純資産倍率)
PBRは、純資産から見た「株価の割安性」を示す指標です。
つまり、企業の純資産と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PBRの目安・活用法
- 数値目安 適正1〜1.5。
- 一般的に、PBRが1を下回ると割安、1.5を超えると割高とされています。
- 暴落時に底値を探る物差しとなる。
リーマンショック時でも0.8倍以下になってない。 - 過去のPBR推移を確認し、割高・割安なタイミングを判断
EPS(1株利益)
EPSは、1株利益を表す指標です。
つまり、企業が1株当たりどれだけの利益を上げているかを表します。
EPSの目安・活用法
- EPSが高ければ高いほど、株価は上昇しやすくなり、少なくなればなるほど低くなる傾向があります。
- 収益性の高い企業を見つける
- 過去のEPS推移を確認し、成長性を判断
BPS(1株当たり純資産)
BPSは、1株当たりの純資産を表す指標です。
つまり、企業の安定性を測る指標です。
BPSの目安・活用方法
- 一般的にBPSが高いほど、財務上安全であると判断されます。
- 財務的に健全な企業を見つける
- 過去のBPS推移を確認し、資産内容の変化を判断
指標を賢く使いこなす!PER、PBR、EPS、BPSの計算方法と活用方法
それぞれの指標の意味と計算方法を理解した上で、実際にどのように活用すれば良いのか、具体的な方法を解説します。
指標の計算方法
PER計算式: 株価 ÷ 1株利益(EPS)
PBR: 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
EPS: 当期純利益 ÷ 発行済株式数
BPS: 純資産 ÷ 発行済株式数
ですが、証券会社のウェブサイトで確認できます。
指標の活用方法
投資判断
分析した企業価値に基づいて、投資判断を行うことができます。
- PER: 割安な企業を見つけて、将来の成長性を期待して投資する
- PBR: 資産価値がしっかりしている企業を見つけて、長期的な視点で投資する
- EPS: 収益性の高い企業を見つけて、安定的な利益を期待して投資する
- BPS: 財務的に健全な企業を見つけて、リスクを低減しながら投資する
個別株投資を成功に導く!指標の比較
指標の比較
PER、PBR、EPS、BPSそれぞれの指標は、異なる観点から企業を評価します。
指標 | 視点 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
PER | 収益性 | 企業の収益力をシンプルに評価できる | 業種や企業の成長性によって適切なPERの範囲が異なる |
PBR | 資産価値 | 企業の資産内容を評価できる | 負債が多い企業は、PBRが高くても割安とは限らない |
EPS | 収益性 | 企業の収益力を具体的に評価できる | 業績が低迷している企業は、EPSが低くても必ずしも割安とは限らない |
BPS | 財務健全性 | 企業の財務状況を評価できる | 資産内容の変化を考慮する必要がある |
その他の注意点
- 業績予想やニュースなどの情報も考慮する
- 投資判断は自己責任で行う
個別株投資の羅針盤!PER、PBR、EPS、BPSを徹底解説 まとめ
個別株の取引を始める時に、何を買えばいいのかがわかりません。
そのときの判断目安になるのが、紹介したPER、PBR、EPS、BPS指数です。
PER:数値目安 適正15倍
PBR:数値目安 適正1〜1.5
EPS:高いほど株価上昇傾向
BPS:高いほど財務上安全
上記を目安に判断の材料にできるでしょう。
他にも様々な指標がありますが、今回は代表的な4つを紹介しました。
しかし、これらの指標は万能ではなく、単独で判断するのではなく、複数の指標を組み合わせて分析することが重要です。
また、業種や企業の特性によって、適切な指標の範囲は異なります。
投資判断は自己責任で行う必要がありますが、これらの指標を理解することで、より良い投資判断を行うための材料となるでしょう。
また、投資は長期運用が基本戦略となりますので、これらの指数に関わらず自分の好きな企業の株を購入するということも、判断基準になると思います。
短期の値動きに影響されず、好きだったり、応援しているから保有してるということも長期投資の有効な戦略の一つとなります。
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PER、PBR、EPS、BPSといった指標を活用して、自分に合った有望な銘柄を見つけてください。
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