近頃相場の動きがにぎやかです。
S&P500下落、FRB金利引き下げ観測、日銀金利引き上げ、アメリカ大統領選、円相場148円台まで値上がりなど、相場に影響を与える話題が多く、その話題の動向が出るたびにチャートの変動があわただしいです。
私はS&P500連動の投資信託を中心に投資し、多少日本企業の個別株を運用しています。
そのため、アメリカも日本も相場がトピックスのたびに変動しているので、正直不安になっています。
そのため、投資行動に消極的になっています。
しかし、「休むも投資」などともいわれます。
少し下落が落ち着き、反転の兆しが見えるまで様子を見ようかと考えています。
このような状況下で、投資家として何をすべきか、そして「休むも相場」の真意について探っていきましょう。
「休むも相場」の真意
投資の世界には「休むも相場」という格言があります。
この言葉は、常に売買を行うのではなく、時には市場から距離を置くことの重要性を示しています。
投資家の中には、常に取引をしていないと機会を逃しているような不安を感じる人もいますが、実際はその逆です。
無理やり取引を続けることで、かえって損失を被るリスクが高まります。
相場が悪いと感じる時や動きが理解できない、先が見通せないタイミングでは、一旦落ち着いてタイミングを見極めることも一つの選択肢と言えるでしょう。
「売るべし、買うべし、休むべし」という格言もあるように、「休む」ことも投資の重要な選択肢の一つなのです。
休むことで、市場を客観的に見る余裕が生まれ、より良い投資判断につながります。
焦りと狼狽を避ける
投資において最も危険な感情は「焦り」と「狼狽」です。
利益が出ると「もっと儲けたい」、損失が出ると「取り返したい」という気持ちが生まれがちですが、これらの感情に任せて行動すると、往々にして失敗につながります。
投資に関してだけではなく、焦っていると冷静な判断ができなくなります。
そのような状況では、通常の相場でも判断ミスを起こしてしまうでしょう。
特に損失を抱えているときには注意が必要です。
損失を取り戻そうと躍起になることは、さらなる損失を招く可能性が高いのです。
損失が出ているということは、そもそも利益を上げにくい相場環境である可能性が高く、そのような状況下で無理に取引を続けると、損失を拡大させてしまう恐れがあります。
経験豊富で、今後の上昇に確信を持っている投資家には、買い場になるのかもしれません。
しかし、自信も持てなく、自身で見通しを立てられないのであれば、これは休みのタイミングになるでしょう。
徳川時代の格言にも「損失が出ている時は深追いせず、いったん売買を休むべき」という教えがあります。
この古くからの知恵は、現代の投資にも十分に通用するものです。
効果的な「休み方」
では、具体的にどのように「休む」べきでしょうか。
- ポジションをゼロにする：全ての持ち株を売却し、一旦市場から完全に離れることで、心身のリセットを図ります。
- 取引頻度を減らす：完全に取引を止めるのではなく、ポジションを小さくしたり、取引頻度を減らしたりすることで、リスクを抑えつつ市場との接点を保ちます。
- 市場分析に時間を使う：取引を控えている間、市場環境や相場の動向を冷静に分析し、情報を収集して、次の投資機会をうかがいます。
- 投資戦略の見直し：休んでいる間に、新たな投資手法の習得したり、自身の投資手法や戦略を客観的に見直し、改善点を見つけます。
- 新しい知識の習得：投資に関する書籍を読んだり、セミナーに参加したりして、投資スキルの向上に努めます。
これらの「休み方」を実践することで、より冷静で効果的な投資判断ができるようになるでしょう。
完全にやめてしまうのではなく、知識や経験を蓄える期間として活用し、再開の適切な時期を見極めるのがよいでしょう。
投資で勝つ秘訣！休むことの重要性と焦らない心得を知ろう まとめ
投資の世界では、「休む」ことも重要な戦略の一つです。
先行きの判断がつかない時や、相場が荒れている時、自身の投資判断に自信が持てない時は、無理に取引を続けるのではなく、一歩引いて状況を見直す勇気を持つことが大切です。
「休むも相場」という格言を心に留め、焦らず、狼狽せず、長期的な視点で投資に取り組むことが、最終的には大きな利益につながるのです。
相場の波に翻弄されるのではなく、自身のペースで着実に資産を育てていく姿勢を大切にしましょう。
最近の相場変動に動揺はしますが、落ち着いて様子を見ながら、次の行動機会をうかがいましょう。
投資は長い旅のようなものです。
時には休憩を取りながら、着実に目的地を目指すことが、成功への近道となるのでしょう。
コメント