移動平均線と流動性を活用したスイングトレードの基礎知識
投資の基本は「長期」「積立」「分散」になります。
しかし、いったん長期投資の戦略を固めてしまえば、あとは定期的に銘柄をチェックや情報収集する程度で、特別な作業はほとんど必要ありません。
私も投資を始めて、銘柄決めて、積み立て設定をして…。
あと、することがない…。
そんなことで、個別の株に投資することに興味を持ち始めました。
書籍を中心に勉強を進めながら、少額ずつ個別株投資しています。
もう少し積極的に投資に取り組み、投資の実感を持ちたい人に向けて、スイングトレードの基礎を紹介します。
スイングトレードは、数日から数週間の比較的短い期間で株価の変動を捉え、利益を得る投資手法です。
仕事で忙しく、日中頻繁に相場を確認できない会社員の方でも取り組みやすく、資金を長期間固定せずに済むのも魅力の一つです。
一般的な投資のイメージに近い手法なので、取り組みやすいでしょう。
長期投資をメイン戦略に据えて、スイングトレードを取り入れることで、運用の成功確率を高められる可能性があります。
また、投資の学びを深める二次的な楽しみとして、スイングトレードは格好の選択肢となるでしょう。
この記事では、スイングトレードの要となる「移動平均線」と「流動性」を活用した銘柄選定とトレード戦略の基本を、初心者にもわかりやすく解説します。
これらの指標を適切に活用することで、リスクを抑えつつ効果的なトレードの実現が可能となるでしょう。
ポイント
- 移動平均線の活用法
- 流動性の目安
- 銘柄選びのポイント
スイングトレードとは?移動平均線の活用法
スイングトレードは、株式の短期的な値動きを捉え、売買のタイミングを計る投資手法です。
その中でも、移動平均線は相場のトレンドを判断するのに重要な役割を果たします。
移動平均線とは?
移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線で表したもので、代表的な期間として「5日」「10日」「25日」などがあります。
短期・中期・長期の移動平均線を組み合わせて見ることで、トレンドの強弱や方向性を一目で把握しやすくなります。
例えば、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」は、上昇トレンドの始まりを示し、スイングトレードでは「買い」のシグナルとして利用されます。
逆に、短期移動平均線が長期移動平均線を下抜ける「デッドクロス」は、下落トレンドへの転換を示して、売却のタイミングとして参考にされます。
移動平均線を使ったエントリーポイント
スイングトレードにおいて、ゴールデンクロスが起きた後に株を買うのが一般的です。
ただし、移動平均線だけを見るのではなく、取引量や売買のしやすさも併せてチェックすることが大切です。
また、株価が移動平均線から大きく離れている場合は、相場が過熱気味だと考えられるので、買いのタイミングには慎重になる必要があります。
流動性の重要性と目安
スイングトレードで成功するには、流動性の高い(売買しやすい)銘柄を選ぶことが大切です。
流動性が低い銘柄は、取引量が少ないので、思ったタイミングで売買できない可能性が高くなるためです。
流動性の目安
流動性の高い銘柄を選ぶための具体的な目安として、以下の2点が参考になります。
- 時価総額:時価総額300億円以上の銘柄を目安に選ぶと良いでしょう。
大きな時価総額を持つ銘柄は、取引が活発で、売買のタイミングが取りやすくなります。 - 出来高:1日の出来高が100万株以上ある銘柄を選ぶと良いでしょう。
取引の流動性が高く、スムーズに売買が行える可能性が高まります。
このような条件を満たす銘柄は、スイングトレードにおいて安定した取引がしやすく、数日から数週間の間の値動きに対応しやすいでしょう。
流動性とスイングトレードの関係
流動性が高い人気銘柄は、株価が急激に変動することが少ないため、短期間のトレードに向いています。
また、出来高が多い銘柄は市場参加者が多く、トレンドが長続きする傾向にあるため、移動平均線や他のテクニカル分析がしやすいと言われています。
銘柄選びのポイント:移動平均線と流動性の併用
スイングトレードで成功するためには、適切な銘柄選びが非常に重要です。
移動平均線と流動性を組み合わせて、トレンドの始まりと終わりを見極めやすくなります。
移動平均線と流動性をどう使うか
ゴールデンクロスが発生した際に、出来高が増加しているかを確認します。
出来高が増加している場合、そのトレンドは信頼性が高く、エントリーのタイミングと判断しやすいでしょう。
また、移動平均線のゴールデンクロスが起こる前に、出来高が増えている場合はトレンドが変わる前兆の可能性があります。
このような変化を察知し、事前に仕掛けるのもスイングトレーダーにとって有効な戦略です。
銘柄選定のステップ
- 移動平均線の動きを確認:ゴールデンクロスやデッドクロスが発生しているか、株価が移動平均線に近づいているかを確認。
- 流動性をチェック:時価総額300億円以上、出来高100万株以上の条件を満たしているかを確認。
- その他のテクニカル指標も確認:RSI(相対力指数)なども合わせて見ることで、過熱感やエントリー・エグジットのタイミングの判断材料にできます。
これらのステップを踏むことで、リスクを抑えながら効果的なスイングトレードを実行することができるでしょう。
移動平均線と流動性を使ったスイングトレード戦略の基本 まとめ
スイングトレードは、短期間での利益を狙う投資手法です。
移動平均線や流動性といった基本的な指標を活用することで、成功率を高めることができます。
特にスイングトレードは、初心者でも比較的取り組みやすい投資手法です。
ただし、どんな投資方法でも、自分のスタイルや性格に合っているかが大切です。
まずは少額から始めて、自分に合うやり方を見つけていくのがいいでしょう。
経験を積み重ねながら、自分なりのコツをつかめば、長い目で見て利益を増やしていけるかもしれません。
投資には必ずリスクが伴いますが、しっかり学び、慎重に取り組めば、楽しみながら挑戦できる方法の一つになるでしょう。
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