「聞く習慣」で会話力アップ!
いしかわゆき著『聞く習慣』は、会話が苦手な方にとって、新たなインプットの方法と、アウトプットの大切さを教えてくれる一冊です。
会話が得意な方でも、インタビュアーとしての視点から会話のテクニックや意義が提示がされており、スムーズな会話や効果的な情報取得を促されるものでしょう。
本書の注目点は、インタビュアーとしての視点から「聞くこと」の重要性を強調し、それを「書くこと」とセットで捉える点にあります。
この記事では、いしかわゆき著『聞く習慣』をもとに、聞く力を高め、会話の質を向上させるためのポイントを紹介します。
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会話の方法と鉄板の話題
「聞く習慣」という書籍なので当然ですが、聞くことの大切さを強調されています。
聞くことがしっかりとできていないと、相手の話を正確に理解することができず、適切な反応やアウトプットができないという点です。
いしかわゆきさんは、相手の話を聞く際には以下のポイントを押さえるべきだと述べています。
- 質問には理由を添える
質問をする際、なぜその質問をするかの理由を添えることで、相手に安心感を与え、より深い対話が生まれます。
これは、単なる質問を超えたコミュニケーションで、相手の心を開くためのテクニックです。 - 相手のリズムに合わせる
話すリズムやテンションを相手に合わせることで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
これによって相手が話しやすくなり、こちらを「話しやすい相手」との印象を上げられます。
話しやすい相手とは、会話が弾んでいくようになります。
これは会話が苦手な人にとって、相手に寄り添うための重要なテクニックになるでしょう。 - 鉄板テーマは「仕事」「人間関係」「お金」
これらのテーマは、だれでも興味が強くどの相手とも共通の話題になりやすく、話を進める際に役立ちます。
しかし、特に「お金」の話題は繊細な内容のため、質問の理由を添えることを進められています。
聞く力を高めるための具体的なアプローチ
さらに以下のアドバイスで、聞く力を高めるための具体的な方法を提供しています。
これらの方法を実践することで、より良いコミュニケーションが実現できるでしょう。
- とりあえず肯定する
相手の話を聞いてすぐに否定したり意見を述べたりせず、まずは肯定して受け入れることが重要です。
これにより、相手はさらに話しやすくなります。
小さな否定でも、人はストレスを感じてしまい、会話のリズムが崩れてしまうことがあるでしょう。 - 相手が前のめりになっている時は話題を変えない
相手が興味を持って話している時は、そのままその話題を続けることが重要です。
無理に話題を変えることで、相手の興味を失わせてしまう可能性があります。 - 相手が考えている時間を邪魔しない
会話の中で相手が考え込んでいる時、その沈黙を埋めようと焦って話し始めないこと。
相手が考える時間を尊重することも、聞く力の一部です。 - 勝手にアドバイスしない
相手の話を聞いた際に、すぐにアドバイスをするのではなく、まずはその話をしっかりと受け止めることが大切です。
アドバイスが求められていない場合、それは逆効果になります。
相手はただ話を聞いてほしいだけかもしれず、アドバイスを必要としていないのかもしれません。
不要なアドバイスは、ただのお節介になってしまいます。
聞くことと書くことのセットでの活用
いしかわゆきさんは、「聞くこと」と「書くこと」をセットで捉えることが重要だと述べています。
これは、聞いた内容を整理し、自分自身のためにも記録として残すことで、より深い理解とアウトプットが可能になるからです。
- メモのタイミングを意識する
メモを取ることは、短いスパンでのアウトプットになるでしょう。
聞きながらメモを取るタイミングも重要です。
相手が話している途中にメモを取ると、話を遮る可能性があるため、注意が必要です。
しかし、メモを取る事は、しっかり話を聞いているという好印象につながります。 - 聞いてよかった話は文字に残す
聞いた内容が自分にとってためになったと感じた場合、それを文字にして残すことで、後で振り返ることができます。
会話で得た知識や情報を未来の自分のために残しておくことは、しっかりと会話をするためのモチベーションにもなるでしょう。 - 自分の感想を入れて書き残す
聞いた内容に自分の感想を入れることで、オリジナリティが生まれます。
また、主観的な内容で書き残すことで、記憶の定着がしやすくなり、内容を思い出しやすくなるでしょう。
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以下の書籍でもインプットとアウトプットの連動性を紹介されています。
アウトプットのためにインプットする。
「聞く習慣」で会話力アップ! インプットとアウトプット術 まとめ
いしかわゆき著『聞く習慣』は、会話が苦手な人にも、得意な人にも新たな視点を与えてくれる一冊です。
インタビュアーの経験を活かし、「聞くこと」の重要性を強調しつつ、それを「書くこと」と結びつけるアプローチが特徴です。
本書では、質問に理由を添える、万能な話題を活用する、相手のペースに合わせるなど、具体的な会話テクニックが紹介されています。
さらに、聞いた内容をメモし、自分の感想を加えることで、記憶の定着と独自の視点の獲得を促します。
個人的には、勝手にアドバイスしないことが一番印象深く、良い戒めにもなりました。
会話に対しては必ず意見しないといけないと思い込んでましたが、ただ聞くというコミュニケーションもあるのだと気づかされました。
そういわれると、無意識なおせっかいをはたらいていた自覚はあります。
本書では、不要なアドバイスは「クソバイス」とまで言われてました…。
これらの方法を実践することで、スムーズな会話や効果的な情報収集が可能になり、日常のコミュニケーションが豊かになるでしょう。
『聞く習慣』は、単なる会話術の本を超えて、自己成長と人間関係の改善につながる内容だと思いました。
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