配当金とは 高配当株 分配型投資信託
株式投資において、配当金は重要な収益源の一つとして注目されています。
企業が株主に利益の一部を還元する配当金は、安定的な収入を得られるだけでなく、複利効果により資産形成を加速させる効果も期待できます。
しかし、株式投資には、企業の成長とともに利益の一部を受け取れるという魅力もあります。
その中でも、「配当金」は、比較的安定的に利益を得られる投資方法として、幅広い投資家から支持されています。
このガイドでは、投資初心者の方向けに、「配当金とは何か」「高配当株とは何か」「分配型投資信託とは何か」についてわかりやすく解説します。
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配当金とは?
配当金とは、企業が株主に対して1年間の利益の一部を分配することです。
企業は、事業で得た利益を、事業拡大のための投資や借金の返済などに回すだけでなく、株主へ還元することもできます。
その方法の一つが配当金なのです。
配当金の支払い時期は、企業によって異なりますが、一般的には3月、6月、9月、12月の年4回支払われます。
企業によって年1回払い、年2回払いなどバリエーションがあります。
配当金の金額は、1株あたりいくら支払われるのかで決まります。
例えば、1株あたり100円の配当金が支払われる場合、100株保有していると1万円、1000株保有していると10万円の配当金を受け取ることができます。
すべての企業が配当金を支払うわけではありません。
業績が悪く、十分な利益が出ていない企業は、配当金を支払わないこともあります。
また、将来的に事業拡大に投資したい企業は、配当金を支払わずに内部留保としてため込むこともあります。
高配当株とは?
高配当株とは、配当利回りが高い株式のことを指します。
大手商社や、KDDI、JT、NTTなど話題に上がりやすい銘柄です。
配当利回りとは、1年間の予想配当金を株価で割ったもので、投資した金額に対してどれだけの利益を得られるのかを表す指標です。
例えば、株価1000円で年間100円の配当金が支払われる場合、配当利回りは10%となります。
つまり、1000円投資して100円の利益を得られるということです。
一般的に、配当利回り3%以上の株式を高配当株と呼びます。
ただし、配当利回りが高いからといって必ずしも良い投資とは限りません。
企業の財務状況や業績をよく確認し、将来性のある企業を選ぶことが重要です。
分配型投資信託とは?
分配型投資信託とは、投資信託の運用益の一部を定期的に投資家に分配する投資信託です。
投資信託は、複数の株式や債券などを組み合わせて運用する金融商品です。
分配型投資信託は、その運用益の一部を投資家に分配することで、安定的な収入を得ることができます。
分配型投資信託の分配金は、毎月または3ヶ月ごとなどに支払われます。
分配金の金額は、投資信託の運用成績によって異なります。
分配型投資信託には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 安定的な収入を得られる:毎月または3ヶ月ごとに分配金を受け取ることができます。
- 投資信託の専門知識がなくても投資できる:投資信託の運用は、専門のファンドマネージャーが行います。
- 利益が確定する:分配金が支払われた時点で利益が確定します。
これは、株式投資と異なり、株価の値動きに左右されないというメリットがあります。
デメリット
- 分配金が減額されたり、支払われなくなったりする可能性がある:投資信託の運用成績が悪化すると、分配金が減額されたり、支払われなくなったりする可能性があります。
- 税金がかかる:分配金には、所得税と住民税が課税されます。
- 評価額の切り崩し:分配金が支払われる時に、投資信託の評価額が下がることがあるという特徴があります。
これは、評価の切り崩しと呼ばれています。
評価の切り崩しが起こると、投資信託の純資産価値が減少し、元本が減る可能性があります。
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配当金で安定収入!高配当株・分配型投資信託【用語解説】 まとめ
配当金投資は、比較的安定的に利益を得られる投資方法として注目されています。
しかし、企業の業績や財務状況をよく確認し、将来性のある企業を選ぶことが重要です。
また、分配型投資信託は、投資信託の運用成績によって分配金の金額が変動するため、注意が必要です。
複利効果で資産が増えていくのが最も効率的ですが、配当金や分配金で現金の形ではっきりと利益が確定していくのは魅力です。
利益が確定するたびに税金がかかるという小さくないデメリットもありますが、投資を続けていく中で、運用成果がはっきり形として残っていくことは、投資継続の動機を後押ししてくれます。
投資には必ずリスクが伴います。
投資判断を行う前に、十分な知識と情報収集を行い、ご自身の判断で責任を持って投資を行ってください。
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