
「1月の株価は上がりやすい」って、聞いたことありますか?
これは「1月アノマリー」と呼ばていて、株の世界ではよく知られてる話になります。
特に小型株でこの現象がよく見られるので、多くの投資家が注目しています。
でも、最近は「1月アノマリー」の効果が薄れてきたなんて話も聞きますよね。
「1月って本当に買い時なの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、1月アノマリーの仕組みや、なぜ1月に株価が上がりやすいと言われているのか、その理由をわかりやすく解説!
さらに、近年のデータも交えながら、投資をする上で注意しておきたいポイントもご紹介します。
この記事でわかること
- 1月アノマリーとは何か?
- なぜ1月に株価が上がりやすいと言われるのか?
- 近年のデータから見る1月アノマリーの現状と、投資の注意点
この記事を読めば、1月アノマリーについて深く理解し、1月からの投資戦略に役立てることができるでしょう!
1月のアノマリーとは?株価が上がりやすい理由

株の世界でよく聞く「アノマリー」という言葉、一体何のこと?って思いますよね。
簡単に言うと、「なんでか分からないけど、過去のデータから見て、よく起こる傾向のこと」なんです。

なぜか起こるトレンドの傾向ですね。
1月のアノマリーには、主に以下の2つがあります。
- 1月効果(January Effect)
- 1月相場が強いと、その年の株価も上がる?
1月効果(January Effect)
1月は他の月よりも株価が上がりやすいって、聞いたことありますか?
これは特に小型株で顕著に見られる傾向があるようです。
1月相場が強いと、その年の株価も上がる?
1月の相場が好調だと、その年全体の株価も上昇傾向になるという経験則もあるそうです。
これは「1月バーオメーター」とも呼ばれています。
これらのアノマリーには、いくつかの理由があると考えられています。

投資のタイミングを迷っている時の参考になりそうですね。
NISAの話題では、年初に一括投資する戦略もよく聞きます。
なぜ1月は株価が上がりやすいのか?

1月アノマリーが起きる理由として、いくつかの仮説が考えられています。
- 新年効果
- 税金対策の反動 タックスロス取引(Tax-Loss)
- ウィンドウドレッシング効果
- 小型株効果
新年効果
年末年始の休暇中に海外市場が上昇したり、新年への期待感が高まって、みんな投資したくなるようです。

個人的にも一年の始めなので、投資の意欲は高まります!
前の年を振り返って、今年の方針イメージします。
税金対策の反動 タックスロス取引(Tax-Loss)
年末に株を売って税金を安くするって、聞いたことありますか?
これは、「タックスロス取引」と呼ばれていて、多くの投資家がやってる節税テクニックです。
12月末に含み損のある株を売却し、損失を確定させると、税金が安く抑えることができます。(損益通算)
例えば、Aさんが年末に以下の株式を持っていたとします。
- X社:100万円の利益
- Y社:50万円の損失
この場合、AさんはY社を売却することで50万円の損失を確定させ、X社の利益と相殺(差し引き)することができます。
結果として、Aさんの課税対象となる利益は50万円となり、税金を軽減することができます。
しかし、年が明けて1月になると、また株を買い戻す動きが出てくるため、株価が上がる傾向があると考えられています。

タックスロス取引と損益通算は、税金を軽減できる方法として、知っておくと役立つかもしれませんね。
ウィンドウドレッシング効果
年末になると、投資信託など運用している機関投資家が、運用報告書の見栄えを良くするために、一時的にパフォーマンスの悪い銘柄を売ることがあるそうです。
それで、年明けの1月になると、またそれらの銘柄を買い戻す動きがあるので、株価が上がりやすいと言われています。

株価は投資家の気持ちが反映されます。
機関投資家のような大きい取引は、より強く株価に影響するでしょう。
小型株効果
小型株は、大きな取引をする機関投資家の影響を受けやすいとされています。
特に1月は、お金の流れの関係で買いが集まりやすいようです。
これらの要因が色々重なって、1月は株価が上がりやすいって言われています。

投資をする上で覚えておくと良さそうな情報ですね。
1月に投資するか迷ってる時の、判断材料になりそう!
1月アノマリーは本当に使える?投資の注意点

1月アノマリーは確かに過去のデータでは見られますが、近年ではその影響が薄れてきているとも言われています。
- 過去のデータは必ずしも未来を保証しない
- 1月と年間の株価には強い相関はない
- 他の要因も考慮することが大切
過去のデータは必ずしも未来を保証しない

2000年以降の日経平均のデータを見てみると、1月に株価が上昇したのは12回、下落したのは10回で、上昇確率は約55%だったようです。
これはほぼ半々の確率で、強い優位性があるとは言えないですね。

過去のデータでは、上がりやすいという程度にとどまりそうですね。
1月と年間の株価には強い相関はない
「1月は株価が上がりやすい」と、よく言われていますよね。
でも、過去のデータを見てみると、実はそんなに単純な話ではないようです。
2000年以降、1月と年間の株価の動きが一致したのは、21年間で9回だけ。
つまり、約43%しか当たっていないんです。

「1月は株価が上がりやすい」ことと、年間の株価の相関関係はあまりないようです。
他の要因も考慮することが大切
1月アノマリーは、あくまでも「こんな傾向があるかも」という話です。
なので、経済の状況や会社の業績など、他のこともちゃんと確認しないで投資するのは、少し危険かもしれません。

投資先の情報をちゃんと確認して、あと一押しの動機づけ程度に参考にすると良いでしょう。
1月のアノマリーとは?株価が上がりやすい理由と投資の注意点 まとめ
1月のアノマリーは、投資の参考程度にしておくのが良いでしょう。

自分で投資判断はほぼできていて、最後のひと押しが欲しいなって時に、参考にすると良いかもしれませんね。
最後に、1月アノマリーのポイントをおさらいしましょう。
✅ 1月効果(January Effect)や1月バーオメーターといった経験則がある
✅ 税金対策、新年効果、小型株効果などが原因だと言われてる
✅ 最近は1月アノマリーの影響が弱まってるかもしれない
✅ 過去のデータだけで投資判断をするのはリスクがある
「1月だから株を買う」のではなく、市場全体の状況を見ながら、よく考えて判断しましょう!

個人的な経験では、1,2月は株価が下がりやすい気がするので、買いの意識は高まります!
気持ちは高まって、買ったり買わなかったりですが…
少しでも参考になれば嬉しいです!
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