
「パソコンを買い替えたいけど、専門用語だらけで何を選べばいいかわからない…」
そんな悩み、抱えていませんか?
「Core i7なら安心」「数字が大きければ高性能」と思い込んで購入すると、無駄に高い買い物になったり、逆に「新品なのに遅い!」と後悔することになりかねません。
スペック表の数字には、快適なPCライフを送るための「重要な情報」が隠されています。
この記事では、PC歴25年以上の経験から、「ここだけ見れば失敗しない」というポイントを分かりやすく解説しました。
読み終える頃には、謎の暗号だったスペック表が「自分に合った一台を見つける地図」に変わっているはずです。
無駄な出費を抑え、サクサク動く最高の相棒を手に入れましょう。
【記事のポイント】
- CPUは「シリーズ名」ではなく「世代」と「スコア」で選ぶ
- 起動速度に劇的な差!メインストレージは「SSD」一択
- バッテリー寿命を延ばす鍵は「20~80%」の運用ルール
パソコンの「頭脳」を決める!CPUとGPUの基礎知識

パソコンの性能を決めるうえで、最も重要になるのが「処理能力」です。
まずは、全体の指揮をとる「CPU(中央演算処理装置)」と、映像処理の専門家である「GPU」について見ていきましょう。
【セクションのポイント】
- CPUは「Core i〇」などの名前だけで判断せず、「世代」と「PassMarkスコア」を確認する。
- ゲームや動画編集をするなら、GPU(グラフィックボード)搭載モデルが必須。
【CPU】「Core i7なら安心」は間違い?型番とPassMarkで見る正解ルート
「CPU」はパソコンの頭脳にあたる、まさに中枢パーツです。
よく「Core i7だから高性能」と思われがちですが、実はこれだけでは不十分です。
CPU選びで失敗しないためには、「世代」と「PassMarkスコア」という客観的な指標を知る必要があります。
CPUの仕組みは、「料理人(コア)」と「コンロ(スレッド)」に例えると分かりやすいでしょう。
- コア数(料理人): 人数が多いほど、同時にたくさんの注文(作業)をさばけます。
- スレッド数(コンロ): コンロが多いほど、一人の料理人が効率よく調理できます。
- クロック周波数(調理スピード): 数字が大きいほど、手を動かす速度が速くなります。
そして重要なのが「世代」です。
実は、「5年前のCore i7」よりも「最新のCore i3」の方が高性能というケースは珍しくありません。
型番を見る際は、例えば「Core i7-12700」なら「12世代」というように、数字の頭を確認してください。
客観的な性能を知るには「PassMarkスコア」をチェックしましょう。
目安として、普段使いならスコア8,000~12,500程度あれば快適に動作します。

私も実際パソコンを買い替えたのに、速度が全然変わらなかった経験があります…
型番までチェックすると、後悔する可能性は減りますね!
▼CPUの型番や選び方をもっと詳しく知りたい方はこちら▼
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【GPU】CPUとの違いは?グラフィック性能が必要な人の見分け方
「GPU」は、画像や映像の処理に特化したパーツです。
CPUが何でもこなす「司令塔」だとすれば、GPUは単純な計算を大量に行う「専門職」と言えます。
事務作業やネット閲覧がメインなら、CPUに内蔵されたグラフィック機能で十分です。
しかし、以下の用途がある場合は、NVIDIA(GeForce)などの独立したGPU(CPUとは別に搭載のグラフィックボード)を搭載したパソコンを選びましょう。
※スペック表で、CPUとは別に「NVIDIA GeForce」や「AMD Radeon」といった具体的なGPU名が記載されているので確認できます。
- 3Dゲームを快適に遊びたい
- 動画編集や書き出しを高速化したい
- 生成AIなどの重い処理を行いたい
「映像がカクカクする」というストレスは、GPU性能不足が原因であることが多いです。
自分の用途に合わせて、GPUが必要かを事前に見極めることが大切です。

最近はブラウザやOfficeソフトでもGPUを使う場面が増えています。
「たまに動画編集もしたい」程度なら、エントリー向け(高性能過ぎないモデル)のGPUがあると動作が安定して安心ですよ。
▼GPUの役割やCPUとの違いをさらに深掘り▼
パソコンの「速度」と「使い勝手」が変わる!ストレージとバッテリー

パソコンの性能がいくら高くても、起動が遅かったり、すぐに充電が切れたりしてはストレスが溜まってしまいます。
ここでは、日々の使い勝手に直結する「ストレージ(保存場所)」と「バッテリー」について解説します。
【セクションのポイント】
- Windows(OS)を入れるメインストレージには「SSD」を選ぶ。
- バッテリーは「20~80%」の間で使うと寿命が延びる。
【HDD vs SSD】起動速度に雲泥の差!初心者が選ぶべきストレージは?
データを保存するストレージには「HDD」と「SSD」の2種類があります。
結論から言うと、メインのストレージには迷わず「SSD」を選んでください。
- HDD(ハードディスク):回転する円盤にデータを書き込むため、衝撃に弱く、読み書きが遅いです。
しかし、安価で大容量なのがメリット。 - SSD(ソリッドステートドライブ):メモリーチップに保存するため、衝撃に強く、読み書きが爆速です。
SSD搭載のパソコンは、電源を入れてから数秒で起動します。
一方、HDDだと30秒以上待たされることもザラです。
「システムはSSD、大量の動画保存やバックアップは外付けHDD」という使い分けが、現代のパソコン選びの主流です。

会社のパソコンはHDDなので、起動に5分以上かかることもあります…。
自宅のSSDだと20秒程度で立ち上がるので、この差は本当にすごいですよね!
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【バッテリー】持ち運び派は必見!寿命を延ばす最適化のコツ
ノートパソコンを長く使っていると、「バッテリーの持ちが悪くなった」と感じることはありませんか?
実はそれ、「充電しっぱなし(100%維持)」や「使い切り(0%放置)」といった誤った使い方が原因かもしれません。
リチウムイオンバッテリーは、満充電や過放電の状態が続くと劣化が早まります。
寿命を延ばすための黄金ルールは、「バッテリー残量を20~80%の範囲に保つこと」です。
最近のパソコンには、充電を80%程度で止める「いたわり充電モード」などが搭載されていることも多いので、ぜひ設定を確認してみてください。
外出先で使うときは、画面の明るさを少し下げるだけでも駆動時間は大きく伸びます。

私も『常に100%が安心』と思って繋ぎっぱなしでした…。
このルールを知ってからは、意識してケーブルを抜くように心がけています。
長く安全に使うために!通信環境とセキュリティの必須知識

最後に、購入後のパソコンを快適かつ安全に使い続けるための環境設定についてお話しします。
ネットが遅い、ウイルスが心配といった不安を解消しましょう。
【セクションのポイント】
- Wi-Fiは、速度の**「5GHz(a)」と安定の「2.4GHz(g)」**を使い分ける。
- セキュリティは標準機能でも優秀だが、安心感を買うなら有料ソフトを検討する。
【Wi-Fi・セキュリティ】「a」と「g」の違い&セキュリティソフトの選び方
快適なネット環境には、Wi-Fiの使い分けが欠かせません。
ルーターには主に2つの周波数帯があります。
- 5GHz帯(IEEE802.11a/ac/ax): 通信速度は速いが、壁などの障害物に弱い。
ルーターが近い時におすすめ。 - 2.4GHz帯(IEEE802.11g/n): 速度は控えめだが、障害物に強く電波が遠くまで届く。
「動画が止まるな」と思ったら、接続先を切り替えるだけで改善することがあります。
また、セキュリティに関しては、Windows標準の「Microsoft Defender」が非常に優秀です。
基本的にはこれだけで十分な防御力がありますが、「ネットバンキングを頻繁に使う」「家族も使うのでフィルタリングが欲しい」といった場合は、有料セキュリティソフトの導入がおすすめです。
セキュリティソフトが必要かは、「安心感」と「サポート」が必要かどうかで判断しましょう。

フリーWi-Fiを使う機会が多い人は、有料ソフトのVPN機能などがあるとセキュリティがぐっと高まりますよ。
※VPN機能:通信内容を暗号化し、情報漏洩を防ぐトンネルを作る機能
公共のWi-Fiで個人情報が盗まれないよう、通信を暗号化して保護します。
▼PCライフを快適にする通信とセキュリティのまとめ▼
▼世界最高レベルの防御力を導入するなら▼
kasperskyパソコン選びの教科書|CPU・SSD・バッテリーの「正解」がわかるスペック完全ガイド まとめ

この記事では、パソコン選びで失敗しないための、スペック表の読み方を解説しました。
重要なポイントを最後にもう一度おさらいしましょう。
- CPUはシリーズ名だけでなく「世代」と「PassMarkスコア」で実力を判断する。
- メインストレージは「SSD」を選び、爆速の快適さを手に入れる。
- バッテリーは「20~80%」の範囲で運用し、寿命を延ばす。
- Wi-Fiの周波数帯やセキュリティソフトは、環境と安心感に合わせて選ぶ。
これらのポイントさえ押さえておけば、もう難しい専門用語に惑わされることはありません。
スペック表は、あなたに最適なパートナーを見つけるための地図です。
ぜひ今回の知識を活用して、長く愛用できる最高の一台を見つけてください。
▼どうしても自分で選ぶのが不安、設定が面倒という方は専門家に相談!▼



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