「AIツール、種類が多すぎて何を使えばいいかわからない…」
と迷っていませんか。
新しいツールが次々と出る中で、どれか一つに絞ろうとするのはもったいない!
私が出した結論は、「1つに絞らず、得意分野を持ったチームを作る」こと。
この記事では、私がブログ執筆や日々の業務で実践している、Notion、Gemini、NotebookLMなどを組み合わせた具体的なワークフローをご紹介します。
それぞれのAIを「部下」や「相談役」として適材適所に配置することで、一人では不可能なスピードと質を実現できます。
この記事を読めば、「AIに使われる」状態から「AIチームのリーダー」へと進化し、面倒な作業をサクサク任せられるようになります。
【この記事のポイント】
- 司令塔(Notion): 「あれ何だっけ?」をゼロにする、第二の脳
- 思考(Gemini/AI Studio): 「じっくり相談」と「サクッと確認」を使い分けて時短!
- インプット(NotebookLM): 信頼できるソースのみを参照させ、嘘(ハルシネーション)を防ぐ
- マインド: AIの嘘を「人間らしさ」と思えば、もっと気楽に使える
司令塔・記憶の外部化:Notion
「あの手順、どうやるんだっけ?」「あのプロンプト、どこに保存したっけ?」
そんな探し物をする時間は本当にもったいないですよね。
Notionを使えば、そんな無駄な時間が軽減できます。
【このセクションのポイント】
- よく使うプロンプトを保存して、探す手間を省く
- たまに行う作業の手順書(SOP)として活用
- 思いついたアイデアをとりあえず放り込む「ネタ帳」にする
プロンプトと作業手順の「保存庫」
ブログのアイキャッチ画像を作るとき、毎回プロンプトを打ち直していませんか?
Notionに「型」として保存しておけば、コピペ一発です。
実際に私は、以下のような感じで保存しています。
【Notion保存プロンプト例:ブログ画像生成用】
- 指示: [テーマ]を[画風]で描いてください。
- リード文用: 読者の興味を惹くインパクト重視の構図
- H2見出し下用: 内容をわかりやすく伝える、または落ち着いたトーン
- 背景指定: シンプルで文字が見やすいもの、ごちゃごちゃさせない。
このように「どこで使うか」までセットにしておくと、迷わずに済みます。
また、月に一回の定例作業などは手順を忘れがちですが、Notionに詳細な手順をメモしておくことで、「うろ覚え」によるミスや手戻りを防ぎ、スムーズに作業を進められます。
思いつきを逃さない!アイデアの「ネタ帳」
ブログのネタや「あ、これ書き足したいな」というアイデアって、散歩中やお風呂に入っている時など、ふとした瞬間に降りてきませんか?
でも、そのアイデアは一瞬で消えてしまいます。

私はNotionを「一時保存ボックス」としても使っています。
思いついたことは、単語でいいので、とにかくNotionに放り込む。
これで、いざPCに向かった時に「今日は何をしよう…」と悩む時間がなくなります。
ここで書き留めた断片的なメモが、あとでAIと壁打ちする時の最高の「材料」になるんです。

うろ覚えで毎回調べながらの作業は時間の無駄です。
繰り返し調べなくて済むように、Notionに「過去の自分からの手順書」を残すんです。
わからない作業は面倒くささにもなりますよね。
▼まずはここから!Notionをシンプルに使いこなすコツ
インプット・情報収集の効率化
AIは嘘をつくと言われますが、参照するデータさえ正確ならそのリスクは激減します。
ここでは「信頼性」を担保するためのツール選びを紹介します。
【このセクションのポイント】
- NotebookLMでソースに基づいた正確な要約を作成
- PowerToysのOCRで画像の中の文字も一瞬でコピペできる
- Perplexityで情報の裏付けをとる
正確なソース参照:NotebookLM
WebページやPDFを読み込ませて要約させるなら、NotebookLMです。
渡した資料(ソース)以外からは情報を出さないので、AI特有の「知ったかぶり(ハルシネーション)」がかなり起こりにくいのです。

以前、同じ資料を「AI Studio」と「NotebookLM」の両方に渡して要約したことがあります。
結果は、AI Studioはハルシネーションを混ぜてきて、NotebookLMはしっかり資料通りの内容でまとめてくれたんです。
「正確さを求めるならこっちだ」と感じました。
最近では、資料の内容を「音声(動画)」にして解説してくれる機能もつきました。
移動中のインプットにも最適です。
魔法のOCR:PowerToys
Windowsユーザーなら入れたいツールです。
画面上の画像から文字を一瞬でコピーできる機能は、まさに魔法のよう。
「画像に書いてある文字を見ながら打ち直す」という単純作業が軽減されて、未来を感じます。
もちろん、精度は完璧ではないので手直が必要な場合もありますが、ゼロから全部のタイピングと比べれば、雲泥の差です。
調査の要:Perplexity
情報の精度評価が非常に高いと言われている検索AIです。
ブログを書いている途中に、「あれ、この情報って合ってる?」「私の記憶違いかも…」と不安になった時、裏付け調査をお願いしています。
このツールは、「どこからその情報を引っ張ってきたか」という情報源(ソース)をちゃんと提示してくれます。
「AIの答え」と「実際の情報源」をすぐ確認できるので、「間違いないな!」と自信を持って執筆を進められるんです。

NotebookLMに読み込ませる「信頼できる情報源」を探すなら、読み放題のKindle Unlimitedが最適です。
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▼ NotebookLMの全貌を解説
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思考・執筆のメインエンジン:Google AI Studio & Gemini
同じGoogleのAIでも、ツールによって得意な動きが違います。
私の失敗談も交えて、サクサク動かすコツをお伝えします。
【このセクションのポイント】
- AI Studioとじっくり相談してドラフトを作成
- Gemini(チャット)で簡単な用語確認を行う
- トークン量を管理して回答速度を維持する
深い思考は「Google AI Studio」
集めた情報や私の経験、感想などの大量の文脈(コンテキスト)を渡し、ブログ記事のドラフト作成や戦略の相談をします。
AI Studioに話しかける時、まずは難しい命令文なんていりません。
同僚に相談するように問いかけてみてください。
- 「私はこう考えているんだけど、どう思う?」
- 「一次情報としては十分? 不足点はない? 物足りなくはない?」
- 「このセクションに”精度は完璧ではないので手直が必要な場合もある”の内容はいらない?」
(↑これはこの記事を書いている時に、実際にAIへ投げた質問です!)
このように自分の迷いや思考をそのまま渡すことで、AIも文脈を理解しやすくなります。
「会話」を積み重ねて、最強のプロンプトを作る
最初から完璧な指示を出そうとしなくて大丈夫。
AIと会話して「この指示よかったな」「これも踏まえて答えてほしい」と思ったものを一行ずつ積み重ねていくことで、自分だけの「最強プロンプト」が育っていきます。
実際に私が会話を積み重ねて作った、「Notionに保存」したプロンプトがこちらです。
【積み上げで作ったプロンプト例】
##リード文作成
- 結論と記事のポイントを提示してください。
- 読者が得られる具体的なベネフィット(利益)を提示してください。
##アイキャッチ画像の提案
- リード文冒頭に配置するアイキャッチ画像の「イメージ」を提案してください。
- Canva AIで作成するので、そのまま使える具体的なプロンプト案をお願いします。
最初はバラバラに聞いていたことも、こうして保存しておけば、次からは各要素を踏まえて一発でAIが答えてくれます。
軽い確認は「Gemini」でサクサクと
ちょっとした言葉の意味を調べたり、文章の微調整をするのに、わざわざAI Studioに深く考えてもらう必要はありません。
AI Studioから返ってきた回答の中で「この単語、どういう意味?」「ここの意味がわからない…」と思ったり、「この一文だけ調整して」という時は、普段使いのGemini(チャット版)にお願いしてます。
- AI Studio: じっくり腰を据えて会議をする場所
- Gemini: 給湯室でサクッと立ち話をする場所
このように「場所を変える」ことで、AI Studioの会話履歴(トークン)を無駄に消費せず、負荷の少ない状態で議論を続けられます。
メインの会議室(AI Studio)を散らかさないために、雑談は外(Gemini)でするイメージですね。
【失敗談】トークン量とレスポンスの罠
私がこのように「場所」を分けているのには、痛い失敗経験があるからです。
以前は、「性能が良いから」とすべての会話をAI Studioに問いかけてました。
その結果、会話履歴(トークン)が20万近くまで溜まり、ひとつの返答に3分もかかる事態に。
AI Studioは100万トークン以上に対応していますが、「対応している」ことと「サクサク動く」ことは別問題です。
トークンが溜まるほどAIの思考時間が長くなってしまいます。
「重い相談はAI Studio」「軽い質問はGemini」。
このルールを意識してからは、応答を待つストレスは緩和されました。

会話の経緯を踏まえてほしいのはやまやまですが、以前は『なんでもAI Studio』でやろうとして痛い目を見ました。
簡単な質問のために3分も待つのは、本末転倒ですよね。
AI Studio、Notion、DeepLなど、複数の高機能ツールをブラウザで同時に開くとPCのメモリを消費します。
LenovoのハイスペックPCなら、思考を止めることなく快適に作業できます。
▼AIチャットツールの基本と活用法をマスター
翻訳・クリエイティブ支援・仕上げ
言葉のニュアンスや画像生成の精度は、使うツールで大きく変わります。
複数のAIにアイデアを出させれば、「それ採用!」と選ぶだけで作業が進みます。
【このセクションのポイント】
- DeepLで画像生成プロンプトを英語化し、精度を向上
- Claude、ChatGPT、Copilot…複数のAIに「編集者」になってもらう
- 自分では思いつかない「良い表現」を提案してもらう
DeepL:画像生成のクオリティアップ
「翻訳ツールなんて、どれも同じでしょ?」
と思っていませんか?
私はDeepLを愛用していますが、その理由は「翻訳の自然さ」にあります。
SNSで海外の方と英語でやり取りする時も、DeepLを通すとすごく自然な日本語になります。
「機械っぽさ」がやわらぎます。
ということは逆に日本語の英語翻訳もこちらの意図もちゃんと伝わる英語にしてくれているのだと思います。
この「ニュアンスを汲み取る力」を、画像生成AIへの指示出しにも応用しています。
日本語のプロンプトでイメージ通りの絵が出ない時、DeepLで英語に翻訳してから入力してみてください。
AIへの伝わり方が変わり、仕上がりやテイストが良くなることがあります。
画像生成AIは英語のプロンプトで多く学習しているので、英語で指示の方が生成精度高まるようです。
言葉の微妙なニュアンスを理解してくれるDeepLだからこそできるテクニックです。

私は英語が苦手なので翻訳の正確さまでは分かりませんが、画像生成の結果がガラッと良くなるのは実感しています!
あと、SNSに来る怪しい外国人(詐欺師?)との駆け引きにも使ってます。
DeepLのおかげでコミュニケーションが成立しちゃうんですよね(苦笑)。
文章の「編集会議」:Claude & ChatGPT & Copilot
記事の清書をする時は、複数のAIと「編集会議」を開きます。
- Claude: 自然で人間っぽい文章が得意
- Copilot: カチッとしたビジネス文章が得意
それぞれのAIに書き直させて、「あ、今の表現いい!」と良いとこ取りをして記事を完成させます。
「どう書けばいいかわからない…」と悩んで止まるより、提案されたものを参考に中から選ぶほうが圧倒的に速いですよ。
Copilotでビジネス文書を作成するなら、WordやExcelと直接連携できるMicrosoft 365環境が最強です。
普段のOffice作業がAIで自動化される快感をぜひ。
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AIの「嘘」は人間らしくて面白い
「AIが嘘をついたらどうしよう…」
完璧を求めすぎるとAIは使いづらくなります。
ちょっと見方を変えるだけで、AIとの付き合い方がすごく楽になります。
【このセクションのポイント】
- AIの間違いには人間味があり、親近感がわく
- 間違いをきっかけに自分で調査することで、知識が定着する
- わからないまま止まるより、大まかな情報を得て前に進むことが重要
私も自分で調べたことを勘違いして覚えていることもあります。
そう考えると、AIのハルシネーションも「人間らしさ」と思えてきませんか?
AIの答えが怪しいなと感じたら、そこで立ち止まるのではなく、それをきっかけに自分で裏取り調査をします。
もし間違っていたとしても、自分で調べる過程で「本当はこうだったんだ!」と正しい知識が身につきやすくなります。
完璧を求めすぎて使わなくなるより、不完全でも情報を得て前に進むこと。
これが私のAI活用スタンスです。

AIを「完璧な辞書」と思うと腹が立ちますが、「一緒に成長するパートナー」と思えば付き合いやすくなります。
一緒に間違いを修正して作り上げる過程も楽しみましょう。
【保存版】私が実践する「7つのAIツール」最適化ワークフローと使い分けの極意 まとめ
これらのツールを総括して言えるのは、「AIは私個人よりも遥かに膨大な知識のバックボーンを持っている」ということです。
一人でPCの前で悩み続けるよりも、大まかな作業や発想の提案を即座に投げてくれるパートナーがいる。これがAIワークフローを取り入れる最大のメリットです。
ぜひ、あなたもツールごとの得意分野を活かして、最強のAIチームを作ってみてください。
▼ AIに使われないために。今身につけるべき視点







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