
せっかく新しいパソコンに変えたのに、速度が変わらない…
なんだか前より遅い気がする…なんてこと、ありませんか?
パソコンを選ぶ際は、性能は必ずチェックしておきたいポイントですね。
その中でも、CPU(中央処理装置)は特に重要な役割を果たします。
なぜなら、CPUはパソコン全体の処理速度に直結し、利用するアプリケーションやタスクの実行に大きく影響するからです。
しかし、一般的には、「Core i〇」といった記述が高い数字ほど性能が優れていると考えられがちですが、実際にはその数字だけでは具体的な性能を理解することは難しいです。

「Core i〇」などシリーズ数だけで性能判断される誤解が多いようです。
この記事ではパソコンの性能とCPUの関係について詳しく解説し、CPUの型番の読み方や選び方についても紹介していきます。
- CPUの役割
- CPUの型番の見方
- CPU性能比較:主要メーカー、世代、スペックを解説
- CPU性能比較表サイト紹介
- 用途別CPU選び PassMark

CPUの役割

CPUは、パソコンの「頭脳」と呼ばれるとても重要なパーツです。
プログラムの実行、計算処理、データの入出力など、様々な処理を担当しています。
CPUの性能が低いと、パソコンの動作が遅くなったり、処理に時間がかかったり…。
性能を満たしていない場合、一部のアプリケーションが正常に動作しないこともあります。

パソコンの動きが遅くて作業が進まなかったり、動画が止まったりなどはストレスですよね…
パソコンを選ぶときは、CPUの性能をしっかり確認しましょう。
CPUの型番の見方

CPUの型番には、メーカー、シリーズ、世代などの情報が含まれています。
具体的な型番の見方を以下で紹介します。
見方を覚えれば意外と簡単です。
例:Intel Core i7-12700K
- メーカー:Intel
- シリーズ:Core i7
- 世代:12世代
12700Kの頭の桁が世代数です。

CPUの型番の意味が、おおまかにはわかったんじゃないでしょうか?
CPU性能比較:主要メーカー、世代、スペックを解説

パソコンの頭脳と言われるCPU。
主要メーカーから世代、スペックをコア数とスレッド数、クロック速度も含めて解説します。
- 主なメーカーとシリーズ
- 世代
- コア数とスレッド数、クロック速度
主なメーカーとシリーズ
CPUの主なメーカーは、IntelとAMDの2つです。
Intelは重たい作業をするアプリに向いていて、AMDは複数のアプリを同時に使うのに向いてと言われています。
シリーズとは、CPUの大まかな性能を示すグループのことです。
基本的にはシリーズ数が大きいほど、CPUの性能は良くなります。
メーカーとシリーズ例
- Intel: Core i9、Core i7、Core i5、Core i3
- AMD: Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3

ジャパネットたかたなどで売られているパソコンは、Core i3などの少し前の世代のCPUが搭載されているものが多いです。
世代
CPUは、新しい世代が新しくなるにつれて、性能が良くなります。
技術が進化して、処理速度が速くなったり、省エネ性能が高まったりするので、世代が変わるごとに「使用感が快適!」と感じることが多いでしょう。
コア数とスレッド数、クロック速度
厨房によく例えられ、コアは「料理人」の数、スレッドは「コンロ」の数、クロックは「作業スピード」です。
コア数とは?

コア数は、CPUが処理できる同時に実行可能な作業の数のことです。
簡単に言うと、コアが多ければ多いほど、同時にたくさんのタスクをこなす能力が高くなります。
たとえば、デュアルコア(コアが2つ)のCPUは、2つのタスクを同時に処理できます。
シングルコア(コアが1つ)のCPUは1つのタスクしか処理できないので、デュアルコアのほうがよりスムーズに動作します。
2つのタスクを分かりやすい例は、「Webブラウジングしながら、ファイルダウンロード」 ということです。
デュアルコア以上のCPUがあれば、これらを同時にこなせるので、待ち時間が減って効率的ですよね!
コア数が増えるほど、たくさんのタスクを並行して処理できるようになります。
クアッドコア(コアが4つ)なら4つの作業やオクタコア(コアが8つ)なら:8つの作業を一度にこなせます。
重たいアプリをいくつも立ち上げても動作がスムーズで、多くの作業を同時にサクサクこなせるようになるんです。

2つの処理を同時に動かことを、「裏で」動かすなどと言いますね。
スレッド数とは?

スレッド数は、1つのコアが同時に処理できる仮想的な作業単位の数のことです。
これが多いほど、CPUの効率が良くなり、一度に複数のタスクをスムーズにこなせるようになります。
たとえば、1つのコアが2つのスレッドを持っていると、そのコアは同時に2つのタスクを処理できます。
これをイメージしやすく例えると、コアは料理人、スレッドはコンロのようなもの。
料理人(コア)が2つのコンロ(スレッド)を使いこなせば、効率よく2つの料理を同時に作れますよね。
しかし、重たい処理で料理人が忙しすぎると(コアに負担がかかる)、せっかくのコンロが稼働させられないことにもなります。
つまり、コア数とスレッド数の両方が多いほど、複数の作業を同時に進められるので、特にマルチタスク処理には最適になります。

個人的には「コアは料理人、スレッドはコンロ」の例えがしっくりきます。
CPUの仕組みって難しそうだけど、こうイメージすると分かりやすいですね!
クロック速度とは?

クロック速度とは、CPUが情報を処理できる速度のことです。
料理人でたとえれば、調理のスピードになります。
クロック速度の数値が高ければ高いほど、コンピュータの処理速度は速くなります。単位はGHz(ギガヘルツ)で表記されていて、CPUの性能を判断するときの目安のひとつです。
現在は3GHz台から5GHz台のクロック数が主流です。
この範囲のクロック速度なら、ネット検索や文書作成といった日常的な作業から、ゲームや動画編集といった負荷の高い作業にも十分対応できるでしょう。

クロック速度は、最大周波数(GHz)などとも表されます。
個人的にはクロック数は3GHzくらいが最低限のラインで、3.5GHzを目安に確認してます。
CPU性能比較表サイト紹介

型番だけでは性能を判断するのは難しいので、以下のサイトを利用して、具体的な性能を確認することをおすすめします。
- CPU性能比較表 | 最新から定番のCPUまで簡単に比較:
https://pcrecommend.com/cpu/
このサイトでは、型番を入力することで、PassMarkや詳細なスペックを確認することができます。

型番当てはまらないときありますが、そのときは近い型番で参考にしてます。
用途別CPU選び PassMark

CPUを選ぶとき、パソコンの用途によって選ぶことが重要です。
PassMarkは、CPUの総合的な性能を数値化した目安の一つです。
性能を比較するときの参考になります。
CPUの性能が低いと指示のレスポンス(反応)が遅かったり、WEBページの表示が遅かったり、 ひどい場合はアプリが落ちる(閉じてしまう)こともあります。

最悪の場合アプリやファイルが、クラッシュしてしまうことも…
アプリが壊れたらアプリのインストールし直しです…
PassMarkスコア(数値)は、CPU選びで客観的に判断できる便利な目安です!
イメージとしては、CPUの「通信簿」のようなものです。
色々なテストを受けて、総合的な成績が点数で示される、というイメージです。
点数が高いほど、一般的に高性能なCPUと言えます。
PassMark別目安
PassMark | 性能目安 |
---|---|
40000< | ゲームのパフォーマンスに極度にこだわる、プロのクリエイター向け |
20000 – 40000 | 高FPSを追求するゲーマーや、特定の処理を高速化したいクリエイター向け ※FPS:ゲームの滑らかさを示す指標です。 FPSが高いほど、滑らかな映像になります。 |
12500 – 20000 | 複数のアプリをハードに使うPCユーザー、高度な3Dゲームを楽しむ人向け |
8000 – 12500 | 普段使いや簡単な動画編集、軽いゲームに快適なパフォーマンスを求める人向け |
5500 – 8000 | 日常的なPC使用で満足できるが、テレワークなどで最低限の性能が必要な人向け |
3000 – 5500 | 引っかかりが気になるが、一般的な使用には耐えられるレベルのパフォーマンスを求める人向け |
2000 – 3000 | 引っかかりが多くイライラするが、動画視聴やブラウジングには使えるレベルの性能を求める人向け |
<2000 | 最低限の機能しか求めない人向け |
参考:CPU性能比較表 | 最新から定番のCPUまで簡単に比較
※補足
- 上記はあくまで目安であり実際の性能は、製品によって結構違います。
- CPU以外に、メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどの性能もパソコン全体の性能に大きく影響します。

CPUの性能確認済みなら、他の部分の性能不足だと判断もできるでしょう。
パソコン性能の鍵!CPU型番の見方と選び方徹底解説 まとめ

パソコン性能を左右する重要なパーツであるCPUについて、型番の見方や選び方について解説しました。
型番だけでは性能を判断するのは難しいので、型番サイトを利用して具体的な性能を確認することをおすすめします。
過去に「Core i〇」の数字のみの判断でパソコン購入して、実際に速度が遅かった経験あります。

買い替えたのに、前のパソコンより動きが遅くなったような感じでした。
PassMarkスコアを認識してからは、実際に私はPassMark基準でパソコン性能を判断して、パソコン購入基準にしています。
用途に合わせて適切なCPUを選ぶことで、快適なパソコンライフを送ることができます。

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