
「もっとPC作業を速くしたいけど、新しいソフトを覚えるのは面倒…」
毎日使うパソコンだからこそ、そう感じることはあるでしょう。
実は特別なアプリを入れなくても大丈夫です。
Windowsに標準搭載されている機能だけで、作業効率を大きく高められます。
この記事では、多くの人が見逃している便利機能を厳選して紹介します。
記事を読み終える頃には、PC作業を今までより速く、そして快適に進められるようになっているはずです。
【記事のポイント】
- 基本編: 日常的によく使う操作を効率化する機能
- 応用編: マニュアル作成や情報共有が驚くほど楽になる機能
- 最新機能: これまで専用ソフトが必要だった動画キャプチャも標準で
【基本編】日常のPC作業を効率化するWindows標準機能

まずは、毎日使うPC作業を快適にしてくれる基本機能を3つ紹介します。
これらを覚えるだけで、作業スピードが大きく変わります。
- 仮想デスクトップ:作業ごとにデスクトップを切り替え、集中力を維持する方法
- クリップボード履歴 (Win + V):コピーした履歴を呼び出し、貼り付け作業を効率化するテクニック
- 集中モード:通知をコントロールして、作業への集中をサポートする方法
仮想デスクトップ:作業ごとにデスクトップを切り替え、集中力を維持する方法
アプリやウィンドウをたくさん開くと、画面がごちゃついて「あのウィンドウはどこだっけ?」と探すのに時間がかかることがありますよね。
そんなときに役立つのが仮想デスクトップです。
これは作業ごとに独立したデスクトップを複数作れる機能で、次のように使い分けできます。
- 資料作成用デスクトップ
- 情報収集用デスクトップ
- 趣味や個人作業用デスクトップ
【使い方】
- Windowsキー + Tabキー:タスクビューを開き、新しいデスクトップを選択追加
- Windowsキー + Ctrlキー + →/←:デスクトップ間を瞬時に切り替え
- 閉じ方:「デスクトップ1」「デスクトップ2」といった各デスクトップのサムネイルにカーソルを合わせると、右上に✕ボタンが表示されます。
✕ボタンをクリックすれば、仮想デスクトップを閉じられます。



この機能で、必要なウィンドウだけを目の前に置けるので思考が散らからず、生産性が大幅に向上します。

これ、本当に便利ですよね!
私はブログ執筆作業用と調べ物用でデスクトップを分けています。
ウィンドウがゴチャつきません。
クリップボード履歴 (Win + V):コピーした履歴を呼び出し、貼り付け作業を効率化するテクニック
「さっきコピーした文章をもう一度使いたいのに、別のものをコピーしてしまった…」
そんな経験は多くの人にあるはずです。
通常のコピー(Ctrl + C)は直近の1件しか保存されません。
クリップボード履歴を有効にすると、過去にコピーしたテキストや画像を一覧から呼び出せるようになります。
【使い方】
- Windowsキー + V:コピー履歴を表示
- 履歴の中から貼り付けたいものを選択

これで、同じ情報を何度もコピーし直す必要がなくなります。
文章作成やデータ入力のスピードが格段にアップするでしょう。
※初めて使う際は、設定画面から「クリップボード履歴」を有効化してください。

集中モード:通知をコントロールして、作業への集中をサポートする方法
作業に集中しているとき、次々と表示される通知に気を取られてしまうことはありませんか?
そんなときに役立つのが集中モードです。
【使い方】
Windows 10 の場合
- 「設定」 → 「システム」 → 「通知とアクション」へ進みます。
- そこで「集中モード」を有効にすると、不要な通知をブロックできます。
Windows 11 の場合
- 「設定」 → 「システム」 → 「通知」 → 「応答不可」へ進みます。
- ここで通知の制御を設定できます。
この機能を使えば、必要なときに通知をブロックできます。
設定によって以下のように使い分けが可能です。
- 重要な通知のみ表示する
- アラームのみ表示する
- 特定の時間帯に自動でオンにする
大切な作業に没頭したいときは、集中モードを活用してみてください。
邪魔の入らない環境を手軽に整えられ、生産性も大きく高まります。
▼PCの操作環境をハードウェアから見直してみませんか?▼
ソフトウェアの工夫だけでなく、マウスなどのデバイスを見直すことも作業効率アップに直結します。
【応用編】マニュアル作成や情報共有に役立つ隠れ便利機能

次に、少し応用的な使い方として、特に「人に操作を伝える」ときに効果を発揮する便利機能を紹介します。
- 仮想デスクトップ:作業ごとにデスクトップを切り替え、集中力を維持する方法
- Snipping Toolの高度な使い方:画面キャプチャだけでなく、文字起こし(OCR)もできる最新機能の紹介
ステップ記録ツール:PC操作の手順を画像付きで簡単に記録し、他者への説明に役立てる方法
PCの操作を人に説明するとき、スクリーンショットを何枚も撮って説明文を加えるのは大変ですよね。
そんなときに役立つのがステップ記録ツールです。
このツールを起動して記録を開始すると、クリックやキーボード操作がステップごとにスクリーンショット付きで自動で記録されます。
【起動方法】
- Windowsキー(またはスタートボタン)を押す
- 検索ウィンドウに「ステップ記録ツール」または PSR と入力する
- 検索結果に表示された「ステップ記録ツール」をクリックして起動する

【使い方】

- 記録の開始
ステップ記録ツールのウィンドウにある「記録の開始」ボタンをクリックします。 - PC操作を実行
記録したい操作(クリックやキーボード入力など)を通常通り行います。
操作するたびに、その内容がスクリーンショット付きで自動記録されます。 - (任意)コメントを追加
特定の部分を強調して説明したい場合は、「コメントの追加」ボタンをクリックします。
説明したい範囲をドラッグで選択し、表示されたボックスにコメントを入力して「OK」をクリックします。 - 記録の停止
すべての操作が終わったら「記録の停止」ボタンをクリックします。
これで、誰でも簡単に操作手順を記録できます。
【記録例】(ステップ記録ツール起動手順例)
「記録の停止」をすると、自動でレポート画面が起動し、操作手順がステップごとに解説と画像付きで表示されます。


デュアルディスプレイだと2画面分で作られてしまいました…。
記録された内容は、ファイルとして保存できるため、以下のような場面で役立ちます。
- PCに不慣れな人へ操作方法を説明するとき
- システム担当者に問い合わせ内容を正確に伝えるとき
- マニュアルや研修資料を作るとき
操作の流れをそのまま見せられるので、言葉だけでは伝わりにくい場面で非常に便利です。

今まで一生懸命スクリーンショットを撮っていた時間は何だったんでしょう…(笑)
Snipping Toolの高度な使い方:画面キャプチャだけでなく、文字起こし(OCR)もできる最新機能の紹介
※この機能はWindows 11で利用できます。(Windows 10では未対応)
Snipping Tool(画面キャプチャツール)に、最近ではOCR(光学式文字認識)機能が追加されました。
OCRを使うと、画像内の文字をテキストとして認識できます。そのままコピーも可能です。
例えば次のような場面で役立ちます。
- コピー禁止のWebサイトに書かれた文章
- 画像として保存された資料の文字
【使い方】
- Snipping Toolを起動します。
- OCRを使いたい場合は、スクリーンショットを撮影するか、ファイルから画像を開きましょう。
- 編集画面のツールバーにある「テキスト アクション」をクリックします。
- 画像内の文字が自動的に認識され、ハイライト表示されます。
- コピーしたい文字をドラッグで選ぶか、「すべてのテキストをコピー」をクリックしてください。
- コピーされた文字はクリップボードに保存されます。
Wordやメール、チャットなどのアプリに貼り付けて活用しましょう。



OCRを使えば、文字をわざわざ手で打ち直す必要がなくなります。
それにより、情報収集や資料作成にかかる時間を大幅に減らせるでしょう。
▼ショートカットキーも覚えれば、さらに作業が爆速になりますよ▼
ショートカットキーを使いこなせば、今回ご紹介した機能もさらにスムーズに活用できます。
【最新機能】動画キャプチャも標準機能で!Snipping Toolの録画機能

最後に紹介するのは、Snipping Toolに追加された録画機能です。
※この機能はWindows 11で利用できます。(Windows 10では未対応)
Snipping Toolの録画機能で、PC操作を動画で簡単に共有する方法
これまでPC画面を録画するには、専用のソフトをインストールする必要がありました。
しかし最新のWindowsでは「Snipping Tool」に録画機能が統合されています。
簡単な操作でデスクトップの動きを動画ファイル(MP4形式)として保存できます。
そのため次のような場面で便利です。
- 短い操作説明の動画を作るとき
- ソフトの動作を相手に共有したいとき
【使い方】
- Snipping Toolを起動する
Windowsキー + Shift + S を押し、表示されたバーのビデオカメラ(録画)アイコンをクリックします。
または、検索バーに「Snipping Tool」と入力してアプリを起動し、ビデオカメラのアイコンを選びましょう。 - 録画範囲を選択する
「+新規」ボタンをクリックします。
録画したい部分をマウスでドラッグして範囲指定してください。 - 録画を開始する
画面上部の「スタート」ボタンをクリックします。
3秒のカウントダウン後、録画が始まります。 - 録画を停止・保存する
録画を終えるときは、コントロールバーの「停止」(赤い四角)ボタンをクリックします。
録画内容がプレビュー表示されます。
問題なければ、右上の「保存」(フロッピーディスクのアイコン)をクリックして動画を保存しましょう。


重いアプリを立ち上げなくても手軽に録画できるのはとても便利です。

標準ツールで動画まで撮れる時代になったんですね。
簡単な録画なら、もう他のソフトは必要ないかもしれませんね。
【知らなきゃ損!】Windows標準機能でPC作業を劇的に効率化する隠れ便利機能7選 まとめ

今回は、Windowsに標準搭載されている便利機能を紹介しました。
- 仮想デスクトップで作業環境を整理
- クリップボード履歴でコピー&ペーストを効率化
- 集中モードで作業への集中力を高める
- ステップ記録ツールで操作説明を自動化
- Snipping ToolのOCRと録画機能で情報共有をスムーズに
特別なソフトを入れなくても、Windowsに元々備わった機能を活用するだけで作業効率は向上します。
どの機能もすぐに試せるものばかりです。
ぜひ今日からPC作業に取り入れて、便利さを実感してください。
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